2015年8月11日火曜日

リジッドフォーク-1

「80年代中頃から90年にRockShoxを手に入れるまでは富士山にダウンヒル行き、オフロードや砂利道をフルリジッドでかっ飛んでました。しかもテクニックは未熟なのに度胸だけはある...という最悪の条件を兼ね備えてた当時20代の私。当然爆ゴケの嵐 アラシ...(^^;;
当然折ったり曲げたりしたフロントフォークは数知れず。(^^;;

何度もカラダも宙に舞いましたが、奇跡的に大きな怪我、骨折は自転車ではありません。因みに41歳の時にスノースクートで人生初の骨折しましたが、その後は幸いになし。最近お爺ちゃんになってきたので、これから更にチキン化が進むというか進むべきですね。
話が相変わらず すぐに逸れます。

フロントフォークを折ったり曲げたりした原因で一番多いのは止まりきれない もしくは曲がりきれないで岩などに激突してしまい、フロントフォークのレッグが手前側に曲がってしまうパターンです。88年マングース John Tomacの純正フォークも買ってすぐにこのパターンで曲げました。場所は忘れもしない富士山細尾野林道でした。その後に付けたクロモリのコスキーフォークは大きめの穴を飛び越そうとしてフロントだけ届いてリアは穴に引っかかり、フォークを前側に曲げました。前側に曲げたのはこの一回だけです。
マウンテンゴートのフロントフォークも富士山の滝沢林道で岩に突っ込み手前側へ曲げました。今でも突っ込む瞬間を鮮明に覚えています。なんとシェイクダウンでです。オリジナルフォークの乗り味は5分も体験できませんでした。自分の浅はかさにゲンナリ...囧rz

曲げてしまうとフォークが立ってしまい非常にコントロールしにくい上に、高価で貴重な純正フォークを曲げてしまった反省と後悔でテンションガタ落ち。そこから残りの工程が95パーセント以上も残ってしたから、辛く楽しくないダウンヒルの想い出です...(>_<)
まあ自走可能な範囲でおさまっただけでも感謝しなければ...もし走行不可になったら20km以上自転車を引きずりながら歩いて下る事になるわけですから。

まあ私もそういう経験を重ねて学習し    だんだん大人になったわけです。(^O^)

まだ大人になってないという意見が多いですが...(^^;;

マウンテンバイクのフロントサスペンションが一般的じゃなかったリジッドフォークの時代は 当然完成車もフレーム売りも 純正フォークがセットになっていました。
しかし敢えてリジットフォークの別売りというのが幾つか存在し盛り上がったものです!要するに壊れた時の補修用としてはもちろん使えますが、チューンナップのアイテムとして人気がありました。

80年代後半はユニクラウンフォークの全くベンドがないストレートフォークが流行りましたが、路面からの突き上げが激しかったり、ハンドリングがクイック過ぎて自爆率が飛躍的にアップしました。私は苦手でした。T^T

ストレートフォークで感じの良い乗り味だったのは唯一ファットチャンスのこのフォーク!未だに私の憧れのフォークで、もしリジッドフォークをオーダーするならこの形状にしたいです!
チャームポイント❤️
!!!カンパです!!!
Room36で試乗できるのは、この「10th ANNIVERSATY FAT」です。
ハンドリングにクセがなく、程よくクイックでパイプが薄いせいか突き上げ感が少ないです!

ユニクラウンで一番有名なフォークは何と言ってもAnswerの「ACCU TRAX」でしょう。ストレートフォークですがさすがにバランスの良いフォークです!が...値段がヤバイです!
¥36.500!!!たっけぇ〜(^^;;
これで良くなかったら暴動が起きます!未だに人気があるのは、乗り味が多くのライダーに支持されてるからでしょう。
このフォークにステッカーが貼られていますが、良くみると
「YETI Design」と書かれてます!

元祖はYETIのフォークです。
コチラはRoomに展示中の90年「For Racing Only」のフォークですが、つくりは同じと言ってもいいくらいです。

またYETIのフォークも稀に単体で日本にも入荷しました。
コチラはRoom36に展示中の88年マングース ジョントマックシグネチャーに装着されてます。正確にはジョンに装着されてます!です!

ついでにYETIの純正ステムのFTWは後にAnswerのA-TACステムに進化していきます!
そしてやはりステッカーを良く見ると「FTW Design」と書かれています。

当時YETIがレーシングシーンをリードしていたのが窺われます。また当時ジョントマックもマングースのフレームにYETIフォークを装着していた時期もあり、やがてYETIのフレームを自費で買って乗ったという裏話もあります。当時の世界チャンプにとってはYETIは魅力的だったのでしょう!
トマックはその後ラレーに籍を置きます。そして残念ながらGIANTへ。

A&Fの90年代初頭のカタログを見るとワクワクしちゃいます!
ベンドしたユニクラウンフォークで最も有名なのはコスキーでしょう。
これも一時88年ジョントマックに装着した事がありますが、先に書いたように曲げてしまいました....残骸だけでも とっておけば良かったと後悔するほど最近見かけません。その後全てのユニクラウンフォークのお手本になった素晴らしいフォークでした。残念ながらRoom36に現物はありません。

あと私もまだ使った事がなく、今でも興味津々なのがリッチーロジックフォーク!
これは良いに決まってます!軽さも魅力ですね。

あとKleinのピナクルなどの純正フォークに採用されているが「Spinner」のフォークです。
メッキがほとんどですが、Kleinのフレームと同色に塗装されているモノもありました。
コラムにKLEINの刻印も入ってます。
ゲーリークラインさんのお眼鏡に叶うフォークですから信頼性抜群です。このフォークはクラインの固い乗り味を和らげるのに一役かってます。ツーリングからクロカンレースまでオールラウンドフォークの筆頭だと思います。

まだいろいろあると思いますが、これはかなりの完成車に採用されたのでメジャーなフォークかもしれません。
TANGE BIG FORK !こちらはユニクラウンのベンドフォークとしてはレッグの径がかなり太い方だったと思います。ヘッドチューブの規格がレギュラーサイズからオーバーサイズへ移行の時期、またマウンテンバイクの主流がクロモリフレームから太いアルミフレームへ変わっていった時期だったので、太いレッグの方がフレームとの見た目のバランスが良く 需要が多かったと予想できます。

あれれ...気づいたら調子にのって長くなってしまいました。m(__)m
これを前編として 次回は後編をお送りします。読んでくれてありがとうございました。