2015年6月29日月曜日

固着

自転車は組み付ける時にグリースなどを塗らないと固着してしまう箇所があります。またグリースを塗って組み込んでも、長年ノーメンテナンスだったり、雨ざらしにされたりすると固着してしまう場合があります。すべてのネジに固着の可能性はありますが、特に多いのはボス式のフリーとリアハブの固着です。また強いトルクで組み込まれるBBやペダルも要注意です!

ネジじゃなくてもサビや化学反応によりシートポスト、ステムなども固着人気箇所です!^ ^
組み付ける場合は良質で目的にあったグリースをたっぷり塗ってください。

また量販店やホームセンターなどで、展示車のシートポストをコッソリ抜いて見てください。グリースが塗ってない場合そのお店での購入は控えた方が良さそうです。ナイショですけど...

昨日紹介したミヤタの実用車!
気になる箇所があり、修理をレポートすると書きました。

実はステムが固着しているのです!
しかもハンドルを真っ直ぐにすると明らかに前輪が右にズレてるのに、私は1年以上乗ってても気づかなかったのです。

前フリがあります。


私はサムズバイクの店主なので、お客さんによっては私の乗ってる自転車が気になるらしく、

「ちょっと乗ってみてもいいですか?」

とよく聞かれます!

もちろん感じ良く笑顔で

「いいですよー。どうぞ どうぞ^ ^」

と喜んで乗ってもらってます!

お客さんが乗り終わると、

「ハンドル曲がってますね」

って指摘された事がこの25年間で




30回以上!!!!!

確実にあります!

言われるとさすがに気づくのですが

乗ってる時は全く気づけません。
というか気にならないというか...

10年くらい前に やっと確実に真っ直ぐに付ける方法を見つけましたが、それまでは苦手でした。店で売ってる自転車は正しく付いてる率が高かったのですが、自分の自転車だとついつい油断してしまうみたいです。

私の自転車に試乗したお客さんの中には失望した方もいらっしゃったと思います。ごめんよーm(__)m

先に書いたように 今は確実に正しく取り付ける方法を習得したので、組み付けは大丈夫なのですが、相変わらず最初から微妙に曲がって付いてる自転車に乗った時に気づけないのは以前と変わりありません。成長してないというか、気にならないからどうしようもないですが...

自転車屋のオヤジ失格です!


という前フリから 本題に戻ります!

このミヤタの実用車を手に入れて、とてもお気に入りで結構乗ってました。翌年(^^;;  何かのきっかけで、アレ?

ちょっとだけ曲がってる事に気付きました。すぐに直そうとしたら、ステムが固着していてビクともしません。

はい!その通りです!

「ま いっか!」って思いました。


ウソです!(本当はホントです)


もちろん修理しなければ...

(本当はどっちでもいいです(^O^)/)

このblogの2014.10.31に紹介しましたが、 固着したステムを抜く工具を去年の秋にY岸さんから頂きました。

いよいよその工具が出動します!
この工具の真価が問われる時が来ました!

まずは、干渉しそうなロッドを外します。大好きなマイナスネジです!

工具のメーカーは、当時の定番 日本のパークツールとも言うべき 畑屋謹製!

裏面はアルファベットで HATAYA!
インターナショナルな雰囲気です!

後付けっぽいけどベアリングが仕込まれてます!

重量感たっぷりで漆塗りのような風格!

コイツは頼りになりそうな気配です!

すごく重い工具なんです!
1人でできるかな...って不安に思ってたところに助っ人登場!!
話が出来すぎですがマジ偶然です。しかもこの工具をプレゼントしてくれたY岸さんです!!!

ヤラセとしか思えないでしょうが神に誓って偶然です!

助っ人のおかげで簡単にセット完了!

押さえてもらいながら 工具のハンドルをぐるぐる回して行きます!

おおお!抜けて来た!!力も大した入れてません。

というか、余りに簡単に抜けて拍子抜け!

スッポリ抜いて グリースも塗って左よりだったハンドルを真っ直ぐにしてスッキリしました!

あれだけ注油して、力いっぱい叩いても蹴っても何をしてもビクリとも動かなかったステム!それをコイツはいとも簡単にやってのけました!拍手ものです!!!

工具があると 不可能な事が可能になります!専用工具って素晴らしいです!