2015年6月27日土曜日

26インチ

実は私...
70年代からアメリカが発信する文化に憧れ続けて来ました。月刊誌ポパイが発行され、それまで情報が少なかったアメリカ文化が日本に紹介され始めました。特にスポーツに興味があった私は、どんどんアメリカ文化への憧れがパワーになり、スケボーやピンボール、ナイキなどにハマって行きます!ポパイの言いなりでした。^ ^


自転車に話を戻しましょう。

自転車のルーツはフランス、イギリスなどヨーロッパ文化が主流だというイメージは持っていました。

私は20才代は家賃が安い部屋=駅から遠い所に住んでいたので中古のママチャリを買いました。
それがある日盗まれてしまい今度は新車を買いに自転車屋に行った時マウンテンバイクに出会ってしまいました!
日本にMTBが入ってきて間もない頃です。26x2.125のタイヤを初めて見て ドキドキしました。多摩川に面しているアパートに住んでいたので、このマウンテンバイクを買ったら通勤だけでなく河原を走ったり あんな事したりこんな事も出来るなぁ〜と想像して盛り上がってしまい 翌日我慢出来ず購入に至りました!1985年の事です。

今まで全く自転車に興味がなかった私が突然自転車にハマり 友達もどんどん引っ張り込み、毎日多摩川の河原で乗って競争したりしてました!
そうしてるうちに MTBがアメリカ発祥の文化だと知り、さらオフロード自転車の先輩はBMXだと知り BMXももちろんアメリカ発祥という事を知ります!

ポパイを読みふけっていた高校時代を思い出し、やっぱり俺はアメリカ文化が好きなんだ!と納得!
順番が逆になちゃったけどBMXにも惹かれ すぐに購入。最初はフリースタイルを始めましたが30歳に近い私はなかなか上達しません。でもBMXに乗ってると本当にワクワクしました!
そのうちBMXのレーサーも手に入れ 下手くそのくせにレースに出て毎回バクゴケしてました!コケずにゴールした記憶がほとんどありましぇん...

すべての自転車のなかでBMXが一番カッコいいと未だに思ってますが、もう年齢的にもキツイので、最近は26インチのマウンテンバイクを愛用してます!

自転車屋のオヤジなら、29インチのマウンテンバイクの楽チンさをお客様に伝え、最新の27.5インチモデルでも購入して商売に生かしたい所ですが 全くその気になれず ひたすら26インチのマウンテンバイクに乗ってニヤニヤしてます。古臭い頑固オヤジなのかもしれません。捻くれ者だとも思います。

でもアメリカ人は薄情者ですね。良い意味でも。30年以上も26インチのマウンテンバイクの歴史を築き上げたクセに、ほとんどの大手メーカーが手のひらを返したように29インチと27.5インチに移行してしまいました!26インチを子供者と位置づけてるメーカーさえもあります。

アメリカ人は伝統を守る事より、新しくて合理的なものを追求する性質です。だからこそどんどん新しい魅力的な文化が発信され、私もそういうアメリカが好きで恩恵も受けてきたのは認めます!しかし、まさか26インチマウンテンバイクがここまで一瞬で見離されるとは想像してませんでした。実際アメリカ国内では26インチのマウンテンバイクは売れないのも事実らしいです。

小柄な日本人の私としては、26インチの取り回しの良さ、コーナリングの気持ち良さを忘れる事ができません!

26インチマウンテンバイクは永遠に不滅だ!と私はどんどん時代に取り残されて行くのでしょうか...