プラットフォーム型のペダルでこれ以上のペダルは無いとう程 気に入ってました。黒もあれば完璧でしたが、色はこの画像のグレー?シルバー ?の一色だけの展開でした。
デザインは好みがあるとしても、食いつきの良さ、シャフトやベアリングの精度、強度。どれをとっても最高の性能でした。
シマノのDXシリーズは昔からBMX用のパーツというイメージがあり、それが邪魔してセールス的に良くなかったのかもしれません。あと色が中途半端な艶消しのグレーのようなシルバーのような...。もし黒や光沢のあるシルバーだったらものすごくヒットしたペダルになっていたような気がします。
シマノDXペダルと言えば、古くからのライダーやヴィンテージマニアの方は1982年にリリースされたDXペダルの方を思い浮かべるかもしれません。
色は シルバー、ブラック、レッド、ブルー、ゴールドの5色ありました。
このシマノのDXペダル...私が自転車屋を始めるキッカケになったペダルと言っても過言ではありません。
1987年の秋、後に私が修行する事になった世田谷のBMX RIOというお店に行った時にShimano DXペダルが数個ショーケースにあり、当時 蒔田社長が「このペダルはマニアが血眼で探してるペダルでコレが無くなったらもうウチも手に入らない。」と何気に教えてくれました。値段も¥3800と手頃だったので騙されたと思ってシルバーのを一つ買ってその場で付けてもらい乗って見た所 目からウロコどころかヘチマ!!それまでの優秀なペダルを「しっかり噛んでくれる」とか「滑らない」という表現で絶賛したとすると、
この時のDXペダルの印象は「靴底に吸い付く」ペダルという印象でした!
ペダルを変えただけで こんなに乗りやすくなり、脚力も30パーセントアップした感覚!
もっといろんな所を変えたらすごく乗りやすくなるに違いない!!と感じ そこから私は吊しで乗ってたMt.Fujiの泥沼改造への道が始まります!このマシンは散々金をかけた挙句、チェーンステイ下のUブレーキを公園ベンチアタックでヒットして、ブレーキ台座ごと折ってしまい サヨウナラ(T ^ T)
でもDXペダルは私に自転車の奥深さと楽しさを教えてくれた悪い奴です!
その後 私はDXペダルを事あるごとに探しました。国内では名古屋の有名店でブルーの9/16をゲット!アメリカのBMXのレース会場のキャンピングトレーラの出店で3年間で10個位買いました!90年代初頭でもプレミア価格で、最安値で5000円、アメリカでは毎回¥12000位で購入。
サムズバイクの常連さんに頼まれて原価でお売りさせてもらい、私はRIOで買ったシルバーと 名古屋で買ったブルーとアメリカで買った黒をキープしてましたが、今は一つも残ってません。
過去に私は4台の自転車の盗難に遭いました。その内3台にDXペダルが付いてました。要するに全て盗まれてしまったという事です!
返せ!このヤロウ!💢
すいません。取り乱してしまいました。そして前置きが長くなってしまいました。m(__)m
シマノのビンテージDXペダルは世界で一番コピー商品とかレプリカが発売されたと思います。
上の画像はルーム36に展示中のシマノDXペダルのビンテージです。片っぽだけナゼかあります。誰のかなあ(笑)
レプリカモノはこんなんです!
こちらは80年代後期のVICTOR。ピン穴の数は同じですが、スリットのデザインはGTと同じです。GTペダルの元になってるのかもしれません。型番はVP-555
このペダルだけ笑えるのは下の画像で見ると一目瞭然です!
一番上がコレですが、平行四辺形型の断面の向きが他の3種類と逆なのです!
とまあ、他にもたくさんレプリカやコピー品はありますが、本物のシマノのビンテージDXペダルは新品だと現在$200以上の値段が付いています!
今回紹介したコピー品は全て台湾の同じ工場で作られている可能性がありますが、GTだけ明らかに材質やシャフトのクオリティーが高いです。
せめてシマノのPD-M30の製造再開を願って止みません。
もちろん私の自転車を盗んだ泥棒諸君!ペダルだけでも返却願います!
いや...全部返せ!!!