2015年2月25日水曜日

ファット

アレ??

ずいぶん前からFAT BIKEなるものがあったらしいですね!!

この画像はネット上にあったものを無断で拝借しました。m(_ _)m

現在のSurlyのバグスレイをルーツとするFAT BIKEとの違いは、

「アメリカの激寒地区ミネソタ州ミネアポリスにあるSurlyのデイブさんを中心に開発設計されたのがパグスレイです。ルーツはアラスカ横断を目的としたバイクだったようです。要するに過酷な条件での命がけのチャレンジ、アドベンチャー時の相棒となりうるバイクです。」

画像のバイクは確かにタイヤは太くて大きいが、自転車用として開発されたタイヤとは思えない。角がはっきりし過ぎてる事から、四輪用のタイヤを流用したと思われます。間違いなく重いでしょうね。
また、パターンからオンロード用と思われますねー。少なくとも、悪路用ではありません。
しかしこのバイクには、そういう細かい事を超越したオーラがあります!


アラスカのような北極圏に入ると、リアハブのカセットフリーやディレイラーなどが凍りついてしまい機能しなくなる事が多々あったとの事です。

最近のパグスレイはフロントフォークがノンオフセットになってしまいましたが、初期のパグスレイは前後のタイヤを入れ替えれるように、フレームもフロントフォークもオフセット構造でした。たとえばフロントのハブはフィックスド用の135mm幅のハブにしておけば、リアのカセットフリーが凍って機能しなくなった場合、フロントとリアのホイールを入れ替えて、フィックスドギアでとにかく自走して旅を続行できる様に工夫された自転車です。

根本というか、開発コンセプトが違います。

見た目は重そうでも、乗るとビックリする程軽い乗り味を実現したのがSurlyのパグスレイでした。

最近のモデルは、前後ホイールの互換性を求めるライダーがほとんど居ないので、ノンオフセットになってしまいました。

SurlyをルーツとするFAT BIKEは機能的で軽くて高性能です。

見た目通りに超重いバイクや、人目を惹くためだけに太いタイヤを装着した街乗り用バイクをFAT BIKEとは個人的に呼びたくないです。

また一番重要なのは、タイヤとリムの精度です。

FAT BIKEの最大の特徴とメリットは、他の自転車に比べて圧倒的にタイヤの空気容量が大きい事です。

「空気が最良のサスペンション」とSurlyも謳ってます!

メンテナンスが面倒で激しく消耗する オイルも機密性を保つシールやパッキン類も必要ありません。
ファットバイクはとてもシンプルなバイクです。


そのメリットを発揮する為には 低圧にしてもリムとタイヤの接触しているビード部分が外れたり 滑ったりしない精度が必要なのです!
もし精度の低いタイヤやリムで低圧で走行してタイヤが外れてしまったら大事故や大怪我に直結です!
リムとタイヤはSurlyのモノが一番安心です!その他45northとスペシャライズドもOKです。2015年モデルだとロッキーマウンテンなどの完成車に採用されてるSunRingleのリムも精度がいいです。それ以外のリム、タイヤは要注意です。

巷に ニセモノ、まがい品、粗悪品が溢れてますが、どうせなら本物の乗り味を体験して欲しいものです!

さらに軽さを追求したSalsaのチタニウム製やカーボン製のフレームは最も進化したFAT BIKEと言えます。

サスペンション搭載のFAT BIKEは、今のところ自分の中に用途を見つけられませんが、超アグレッシブに乗る方には良いかもしれません。

サムズバイクでは常時3台の試乗車を用意しております。お気軽に試乗しに来てください。

それにしても最初の画像のFAT ASS!
気になりますねー!特にフロントフォークがカコイイ!また乗ってる女性が庶民的で好感もてます!
後ろに写ってる自転車もカッコ良さげです。自転車屋のアイキャッチ用バイクでしょうが、この時代に良く造ったと思います。店名は本当にFAT ASS bicycles なんですかね。素敵です!
とにかくアメリカンな写真ですねー!


2015年2月23日月曜日

プレッシャー

2/14のblogで棚の前置いてあった青いフレームは、

こんなとんでもないフレームです。
はい...いただき物です^^;





アレックス モールトンは80年代後半に雑誌の表紙に使うマシンという事で組み立てを雑誌社から依頼され、一台だけ組んだ事があります。当時この自転車に関する情報も知識もなく世田谷のRIOの社長と二人で苦労して組み上げました。フレーム/フォークしか材料がなく、RIOにはBMXとMTBのパーツしかなかったので、ヘッドパーツはBMX用を加工して取り付けた記憶があります。
25年以上も前の話なのでもうその他のパーツ構成などは覚えていませんが、組み上がって試乗した時の感動は未だに覚えています!特にフロントのサスの感触は今でも忘れられません。

この自転車は 今ではマニアの方が非常に多くネットで検索すると無数に記事が出てきます。コレクターも存在するマニアックな自転車です。そして中古車でも凄い値段で取引されているようです!

カンティ台座仕様なのでサムズバイクに似合うから寄贈します!というありがたきお言葉をいただき、とても嬉しいのですが私みたいな素人が組んでいいものなのかと迷いました。すごいプレッシャーを感じてます。


でもチャレンジしようと思います!
誰に怒られようが、否定されようが私の思うままに組んでみます!

なぜかタイヤだけはもう私の中で決定してますが、他はまだ未定です。完成がいつになるか全くわかりませんが
もちろん完成したらこのblogで公開します!

え?
タイヤ?

まだナイショです!(^_^)v




2015年2月19日木曜日

ドリームバイク

以前にこのblogで紹介したYeti FROと共に私のドリームバイクの一つがコレ!


FAT CHANCE Wicked です!このフレームは1989年製です!

クリス チャンスさんを口説き落として日本に輸入してくれたA&Fさんに感謝です!

しかし、当時Wickedの日本での値段はフレームフォークで20万円近くしたので買えませんでした。パイプも当時聞きなれないトゥルーテンパー!アメリカの高級クロモリメーカーです。当時米軍の戦車と同じ材質と教えられ、かなり盛り上がりました。

いつかは乗りたいと探していたのですが、友達から格安で譲ってもらえることになりゲットできました。Yさんありがとうございます!

この当時の高級フレームお約束の圧入BB。このフレームはBBとシャフトが無かったので、逆に手持ちの長いストレートシャフトを利用してCook'sのクランク(171mm)を楽にビルトインできました。

ヘッドロゴもひび割れデザインでカッコいいです。

ざっとパーツを紹介します!
ヘッドセットは同年代のカンパを奢り、ステムは短くて上向きのTボーンのCP、バーはハイパーライトの柄モノの退色したもの。ハイパーライトのシルバー募集中です!^ ^

リアメカはサンツアー サイクロン

前後のハブはWTB、スポークはUNION、リムはRM-17 ハードアルマイトです!

バーエンドキャップは、私を育ててくれた世田谷のBMX RIOオリジナル。バカボンなグリップは私のお気に入りです!

レバー類はXCーPRO

シートクランプはdkg、ブレーキアーチはJoes、タイヤはOnza ポーキュパイン!!

サドルはチタニオ、シートポストはナイショです。

過去にさまざまなファットチャンスを試乗しましたが、その全てが素晴らしい乗り味です。こんなブランドは他にはありません。

「ファットチャンスにハズレなし」

このWickedも例外ではありません。私の所有する全自転車の中で一番乗り味が好きです!

そして

もちろん、試乗いつでもOKすよー!



去年復活したFAT CHANCE...
募金集めから始まったようですが、知っていれば私も募金したかったです!

新生ファットチャンスにも是非試乗したいですねー!










2015年2月17日火曜日

Suzuki

YAMAHAは昔、自転車を作っていた時代がありました。モトバイクが最も有名なのかもしれません。私がマウンテンバイクに興味を持った80年代半ばにはマウンテンバイクも造っていました。新宿のマルイデパートにYAMAHAの26インチと24インチのマウンテンバイクが展示してあったのを今でも鮮明に覚えています!オートバイはあまり詳しくないのですが、Kawasakiの自転車も見た事があります!そしてHondaは聞いたことはありませんが、私が今最も惚れ込んでいる自転車はSuzukiのこれです!
この自転車はroom36にはありません。私の友人の所有物です!見るたびに奪いたい衝動にかられますが、何とか今のところは抑えております。
モデル名は「ヤンクル」と言うそうです。こちらは、外装変速機付きですが、シングルスピードのモデルもあったようで、ソチラは「バンクル」というモデルだったと教えてもらいました。モトバイクが6万円前後の時代に3万円代でした。貨幣価値を考慮しても安過ぎると感じます!

なんといっても、可愛らしい黄色のフェンダーが目を惹きます。


そしてフロントのサスペンション構造が魅力的です!
いやー!!かっこいい!❤️

フロントフォークの肩部分も2枚構造で魅力的ですねー!
ださカッコ悪い(失礼)ライトも最高です!

全てが素晴らしいです!納得です!
撮影許可を出してくれた「Yさん」
本当にありがとうございました!

基本的にRoom36かサムズバイクに展示してある自転車しかこのBlogに掲載しないつもりでしたが、このSuzukiの自転車の存在をみなさんに知ってもらいたかったので、敢えて紹介させてもらいます!

漕いだ感じは若干重いですが、とてもニュートラルな乗り味で、前後20インチながら安定して走れました。
またリアサスが無い分、モトバイクのようなフワフワ感はありませんが、その分ペダリングロスも少なく、重量も抑えられているのが好感持てます。

見た目からして70年代かなーって思わせる「ヤンクル」。

一目惚れした「ヤンクル」ですが、本物は無理としても、復刻版の発売を熱望しております!





2015年2月16日月曜日

Room36オリジナル

Room36オリジナルヘッドキャップ
これです。今は在庫が切れてしまいましたが好評でした。

大幅に肉抜きが施されてKINGより軽いです!値段はKINGより高いです!

次回の生産は未定ですが、また入荷した時はこのBlogで紹介します!

こちらはステッカーです!ブラックとベージュの2色用意しております!サイズはヘッドキャップと全く同じです!

こちらは、room36に初めていらした方に1枚だけ記念にプレゼントしております!プレゼント期間は今月末(2/28)迄です。販売もしてますが、通販はしておりません。

今後も何かオリジナルモノを企画して行く予定です!









2015年2月14日土曜日

もらい上手

前にも書きましたが、私もらい上手です!前回のラジオもそうですが、最近の「もらいっぷり」はハンパじゃありません。自分でも神がかりとしかおもえません。これから書く事は全て真実です!一切の嘘はなく、話を面白くする為に盛ったりしてない事を誓います!

その1
年末に、ルーム36に空気清浄機と電子レンジ欲しいなあ〜と思って電気屋に行き、買いそうになったけどもう少し調べようと思いとどまって帰って来ました。その翌日、青森に引っ越す友達から「空気清浄機いらない?」って聞かれ、昨日の話をすると「電子レンジもあるよ!処分するつもりだったからあげる。」

!!!

プラス浄水器と3点セットで頂きました。(^_^)v

モノもすごいけど、タイミングが良すぎて信じられません!

その2
去年レコードプレイヤーと真空管のプリアンプ、パワーアンプを頂きました。
しかもプリアンプとパワーアンプは自作モノです!
これはパワーアンプの方です!

スピーカーがあればココでレコードが聴けるな〜と思いリサイクルショップを物色してました。先週お客さんが来て、「スピーカー要らない?」
耳を疑いました!!(◎_◎;)
すぐに取りに伺いました!1本35kgもあるヤツ!頂きました!

高級品です!しかも私にとってMTBが一番輝いてた88年〜94年の時期とバッチリ重なる製造年で、もう完璧!近日中にセットアップします!

その3
電化製品は特に頂きものが多いです。
room36には冷蔵庫が3台もあります。
この物件を借りた時の残留物を頂きました。一つは業務用です。何十人分のビールを冷やせます!

90年台のVHSビデオを上映するプロジェクターもスクリーンも頂きものです!


懐かしいブリヂストンの灰皿も、その下のシンクロスコーナーの什器も頂きものです。

ギターではなく奥にあるBE-PAL!
バインダーに月刊誌のビーパルが、創刊号から数年分あります!
はい!頂きものです!
因みにその本棚も頂きものです!

さらにその前にある青いフレームも頂きものです。

他にもまだありますが、とにかく多くの方に支えられてroom36は始まりました!本当に感謝してます!

ルーム36にモノが入る限り、何でも頂きます!(^O^)/

実は...もうかなりパンパンです^ ^




2015年2月12日木曜日

壊れ..てない レィディオ!^ ^

先日、神奈川県の友人からブルズアイのクランクが届いたばかりなのに、今度は世田谷の友人から素晴らしいプレゼントが届きました!!
ねっ!素敵でしょ!
ナショナルの真空管ラジオ...いや
ラヂヲです!

ロゴは細くて もろいプラスチック製なので、私が過去に見たこの手のロゴのの多くは欠損してる場合が多いです!

例えば、ルームにある50年代のギターアンプですが
ロゴのエンブレムは同じようなプラスチックです。音は鳴らない状態で手に入れたのですが、中味を新しいものに入れ替えて使用可能にしました。雰囲気最高ですよね!^ ^
でも残念な事にこんな感じで欠損してます。Oだけ残ってますが、日本製のこのアンプは「TEISCO」というメーカーです。

ラヂヲに戻ります!
ロゴが完全に残ってる事より、機能的に完動品なのがもっとすごいです!
感動品です!
3つあるつまみは、それぞれは左から電源スイッチと3段階のトーン、ボリューム、チューニング。トーンの波形のような図がかわいいです。右にワンクリック回すとスイッチオンで低音寄りな音質、もう一つ回すとワイドレンジになり、最後まで回すと中域が強調されます。音はとても暖かく懐かしい音質に癒されます!

裏蓋を外すと、真空管とスピーカーが見えます。いい景色です。
普通は埃だらけのハズですが、ピッカピカです!このラヂヲをくれたOさんの男気を感じます!ありがとう。
二つある豆電球が一つ切れてるのを修復すれば完璧です。

真空管...
光ってるのがわかるでしょうか?
暗くして見てみたいという衝動にかられますね!
画像では分かりにくいですが、プリ管もパワー管もしっかり点灯してます。
真空管の音にも光にも癒されます。

横の説明書きにも、チェックした方の印鑑が3つも!

昭和レトロ最高ですね。

room36は実用車、運搬車なども昭和レトロなので、できるだけ昭和レトロな雰囲気づくりを意識してます。

最後にこのラヂヲを乗せていた小さなテーブルを紹介して今日は終わります。
昭和のテーブルは小さめなモノが多いです!狭いroom36にピッタリサイズ!

当時としてはチープな材料でしょうが、造りが丁寧なので今でも全く壊れる気配がありません。

表面の柄と質感に惚れてます!こういう雰囲気のモノは最近ないですね。

材料は高級じゃなくても、誇りを持って造られたモノは絶対違います!

もうそろそろ自転車もコスト最優先のアジア生産は見直す時期が来てるような気がします。
台湾のクオリティーは個人的に認めてます!中国レベル以下のクオリティーは、この世に必要とは思えません。









2015年2月8日日曜日

シロイワヤギ-2

シロイワヤギは日本語の学名で、マウンテンゴート、ホワイトゴートなど幾つかの呼び名があるようです。シロイワヤギの動画をWEBで検索すると、色々見る事ができます!ウシ科とは思えない程の運動能力にビックリします。しかし天敵もいます。シロイワヤギは崖っぷちが大好きですが、大きなワシに上空からから襲われ崖から落とされ何十メートルも落下して食べられてしまうシーンもありました。自然界の厳しい一面です。

Room36に展示中のMountain Goat のWhisytownRacerというモデルを前回に引き続き紹介します。
まだ完全に完成ではありませんが、今は街乗りメインの仕様になってます。

フロントはダートブロスのDH用のタイヤ(2.1")ですが、耐パンク性が高くハイトもありショック吸収が良く転がり抵抗も低く、実は街乗りに最適なタイヤです。
カンティブレーキはダイアコンペの982のブラック、ハブはカンパレコード、リムはアラヤRM-20 ブラックです!
リアタイヤはTIOGAのスリックです。

フレームとフォークはタンゲのプレステージですが、フレームのステッカーは盗難された時に剥がされてしまい、その時はサスペンションフォークをつけていました。今回純正フォークに戻したのでこちらはステッカーが残ってます!

マウンテンゴートは、フレーム/フォークと純正ステムのセットで売られていました。90年頃迄は今よりステムが低く長いのがスタンダードでしたので、135mmのモノが付属してました。
一時110mmくらいの短いモノに替えましたが、今回は当時の乗り味を再現したかったので純正ステムに戻しました。富士山の林道で何度もバクゴケしたので、山羊のマークがだいぶ剥げてしまいましたが...

また燦然と輝くヤギのバッジの後ろ側にハイトライトのマウントがあり、せっかくなので装着!^ ^

傷だらけのヘッドセットは、StrongLightで当時からニードルベアリングを採用してました。

シフターはリアのみで6段のサンツアーXC-Pro、ブレーキレバーはこれまた山羊の角を意識したデザインのダイアコンペをチョイス!^ ^

フロントはシングルでクランクはSugino AT SPECIALでアウターとインナー双方にチェーン外れ対策をしました。

グレイのサドルはチタンレールのスペシャライズドです。WTBデザインのこのサドル、大きめで乗り味バツグンです!そしてこのフレームの最大のチャームポイント!ほそ〜いシートステイ(モノステイ)も映ってます。それでもリアの剛性は充分で、不足を感じた事はありません。

リアハブも、カンパレコードでフリーはシマノEX600の6段です。


リアのカセットの段数ですが、、、

私はファットバイク(Salsa)では10段を使ってますが、この6段でも全く不足を感じません。1/100秒を争うことは一生ないですし...。8段位までがチェーンも丈夫で信頼できます。
そういえば、自分のパグスレイの旅仕様はあえて8Speedで組みました。
以前紹介したBSダイヤモンドキャンピングは5段ですが、それに乗っても全くストレスを感じません。
現在ShimanoやSRAMはマウンテンバイクでさえトップグレードは11Speedです。レーシングモデルなので良いと思いますが、8Speedでもハイクオリティなコンポーネントが欲しいです。
シマノで言えばXTR迄は望みませんが、せめてXTに相当するグレードで7、8段のカセットスプロケットとかチェーンを用意して欲しいものです!

話は戻りますが、日本語名 「サムの部屋」にあるシロイワヤギに試乗したい方のご来場を心よりお待ちしております!