2015年4月9日木曜日

スポーク (その1)

スポークは軽視されがちですが、回転の軸となるハブとタイヤが収まってるリムをつなぐという大切な役割を担ってます。いいリムはスピードの乗りが違います!

スポークにはさまざまな太さ、材質、形状、色があります!

まず太さですが、直径2.0mmの規格が一般的です。それより太い2.3mmは強度優先なダウンヒルやジャンプ系に、軽さ追求で1.8mmはクロスカントリー系やロードに使われてます!
またDTのリッチーレボリューションスポークなどは軽量化の極致で1.8mm
からなだらかに1.5mmへ細くなっていきます。
画像の左から二つはチタンスポークでその他はステンレスです。一番左からチタン熱処理で発色加工(ユニオン製)、ヌードチタン(ユニオン)、プレーン(DT))、プレーンBK(DT)、バテット(WheelSmith)、バテット(DTリッチー)、カラースポーク、エアロスポークなどがあります。

変わったところでは、ファイバースポークなんてのもあります!

また用途に合わせて、一車輪当たりのスポークの本数もいろいろあります。

ロードの決戦用など極端に本数の少ないモノは除くと一般的には28本、32本、36本が主流です。一昔前はBMXのフリースタイル系は48本が主流でしたが、近年はリムの剛性が著しくアップした為36本が主流で32本への流れもチラホラ。またローライダー系には96本なんてのがありますが、これは剛性を求めてるのではなくルックス的な理由です。

2013年のインターバイクでphilのブースにあったファットバイクリムの64本仕様は度肝を抜かれました!!これも実用性ではなくShow Model です!

当然の事ながら、スポークが太ければ太い程ホイールは丈夫で、本数が多いほど剛性が上がります!

しかし、もう一つ大事な要因があります!スポークの編み方でも剛性は変わります。皆さんも4レースとか6本組みとか言う言葉聞いた事あるかもしれませんが、編むパターンの名称です!
ラジアル組みが一番スポーク長が短く、8本組みが一番スポーク長が長くなります。が、剛性は8本組みが最強です!
一番普及しているのは6本組みで、剛性と重量のバランスが一番いいのでしょう。完成車のほとんどが6本組みです!

組み方でもう一つ。説明が難しいのでざっと紹介しますが、とても剛性に関わってきます。
普通の自転車ならイタリアン組が最強ですが、なぜかJIS組というパターンが一番普及してます。またShimanoが提唱したディスクブレーキ装着の自転車に適したディスクブレーキ組みなんてのもあります。

ややこしくなって来ましたが、リムの剛性は、スポークの材質、太さ、本数、組み方、によって大幅に左右される事を知って欲しいです!

さて 実はまだあります!
リムを組む人の技術や経験と知識によって剛性は大きく変わります!

また完成リムより手組みのリムは精度が高く丈夫です!不思議ですねー!

見た目はホイールに見えても、縦ブレがあったり、トルクが適度でなければ
シャーンと転がりません。

ホイール組みを正しく理解してるメカニックは本当に僅かしか存在しません。

上記の要因を色々組み合わせて、自分の使用目的に合ったリムを手に入れて欲しいです!

スポークと言えども、カナリ走りに影響が出るという事を知って欲しいです。