2015年1月31日土曜日

タイムスリップ

神奈川県の友人から荷物が届きました。中には汚い箱が...。

開けて見ます。

!!!!!

1989年製のBullseyeのクランクBBセットです!しかも新品未使用品!

当時新品で買って25年以上も友人が保管してたモノです。

Bullseyeクランクは、クロモリ中空でとても軽くて、しなりの少ないクランクです。近年片側のクランク(シマノはBullseyeと同じ右クランク)とBBシャフトが一体となった2ピースクランクが主流ですが、25年以上も前からBullseyeはこの構造でした!
また、特にBMXの世界では80年代からRedlineやProfileなどがクロモリ中空クランクを発売していましたが、3ピースのモノしかありませんでした。

説明書には取り付け方法が書かれていますが、裏面にはこのBullseyeのクランクがいかに優れているかが、アメリカらしい他社との比較で説明されています!
各社のクランクにペダルを取り付け、両方のペダルにそれぞれ約90kgの荷重をかけた時のしなりを計測し、それを170mmの長さに修正し、重さと掛け合わせて値を出しています。
相対的効率はBullseyeを100とした場合にあのProfileでさえ69%、Redlineは54%という実験結果を強調してます。

80年代後半から90年代初頭の高級バイクやレーシングバイクに多用されていたのも頷けますね。

その後、Syncrosのクロモリ中空3ピースクランクが登場!どちらも私の大好きなクランクです!
ペダリング効率はもちろん良いのですが、それ以上にペダルを地面に対して水平にしている時の悪路での衝撃吸収の具合とか感触が、圧倒的にアルミより好きです。

このクランクはBB部分がかなり特殊でベアリングとワンが一体構造です。今となっては壊れた時の代替品が存在しないのです。
それとクランクのスペーサになんとOリングとコルクを採用しているのが驚きです!ご想像どおりどうしてもガタが出てしまいます。

それを解消するアフターパーツなどもありました。

以前紹介したルーム36に展示中のYETI FROもBullseyeクランクの取り付けに苦労しました。機会があればその辺のノウハウを紹介します!

ところでこの貴重なクランク!使うのはかなり勇気が要りますねー!
しばらくは、サムズバイクの奥のショーケースでひっそりと展示させてもらいます!

80年代の憧れのパーツを箱入りの新品で見た瞬間、当時のワクワクしてた時代を思い出し、まるでタイムスリップしたような感覚になりますねー(^O^)/。Hさんありがとうございました。

このクランクを組み付けるような事態になった時は、このBlogで紹介させてもらいます!