2015年8月3日月曜日

SAKAE

昔のSAKAE(サカエ)ってちょっと好きです。「栄輪業」が正式名称かな。
現在はSRサンツアーというブランドのSRの部分が「栄輪業」の頭文字でブランドとしてギリギリ残っています。SAKAEとSuntour単体はそれぞれ大好きですが、SRサンツアーは正直なところあまり魅力ないです。m(__)m

当時のSAKAEも一般的にはあまり憧れられるブランドではないのですが、そこがまたいいのです。
私にSAKAEの魅力を語れる程の知識はないですし、実際私も昔は「なんだサカエか!」みたいなイメージを持っていたのですが、最近とても愛おしく思えるブランドです。

実際 チタンボルトと肉抜きを駆使したESLシリーズ(エキストラ スーパー ライト)は超軽量命!みたいな意気込みが感じられるし、ロイヤルシリーズもクオリティーはマジに高いと思います。

しかしB級のイメージが拭えない不遇なブランドSAKAE...

ハンドルやシートポストがSAKAEだったらNITTOに換えたいなあとか、クランクがSAKAEならSuginoに交換してしまおうとか、ペダルがSAKAEならSuntourや三ヶ島に...

近年 私はあえて高級品ではなく普及品のSAKAEを愛そうと思ってます!

目指すぞ!サカエ番長!!(^O^)/

よくよく振り返ると、これはいいと思えるSAKAE製品が結構あるもんです。どうしてもBMXやMTB寄りの製品に偏りますが...

私の中で筆頭はペダル!
MTP-100という型番のペダルですが、当時BMXのレースの世界ではアメリカのプロライダーにも人気がありました。私は当時MTBに装着してましたが、踏み心地や食いつきも良かったです。ただデザインがどこかイナタイ感じは拭えません。
でも例えば私の場合90年のYETI FROにはこれが一番似合うと確信して付けてます!男のペダルって感じがするのです!
決して高級品ではありませんが、私にはとても魅力的なペダルです。確かシールドベアリング仕様もありました。

アメリカのクルッピー(Crupi)というBMX高級レーシングパーツブランドのペダルのリプレイス用のケージを手にいれ、何気にMTP-100に当てたらピッタリ!
room36にある(Fat Chance )10th Anniversary Fatにはクルッピーケージ装着のMTP-100が付いてます!

ケージにはクルッピーを表す CPと刻印されてます。ケージを変えただけで急に高級感が出るし、イナタさも消えました。

洗練されたデザインよりも、質実剛健主義のようなSAKAEのポリシーが伝わる好例だと思います。

またこのペダルが余りにも大きいので「ワラジペダル」などの愛称で当時呼ばれていました。
でもGTのペダルを重ねて比べてみると
GTプラットホームより小さいです。デカく見えるけど、実際はさほどデカくないんです。

SAKAEのこの辺のペダルはどうですか?
イナタイ! ダサイ!!

カッコ悪い! 子供っぽい!!

上はSP-475、下はSP-473という型番です!
この辺も私にとっては魅力的でドキドキペダルです!ただし未だに当てて似合う自転車が見つかりません^ ^
room36に展示中です!ドキドキしに来ませんか?^ ^

あと、BMX系ではワンピースクランク!
なんとクロモリ製中空構造のワンピースクランクなんです!
30年近く経ってますが、メッキの質が高いのでしょう。ピカピカです!
COSMO-LITE (コスモライト)!
フライト401やサンツアーVxのように高級感ある3ピースクランクはもちろん王道で私も好きですが、アメリカンBBにワンピースクランクがやはりBMXらしさという意味ではチャンピオンでしょう。

ワンピースクランクは重くてチープな製品が多かったです。高級感求めるなら3ピースに行くところをSAKAEは敢えて高品位なワンピースクランクの開発に挑んだわけです!軽量で美しいコスモライトは、ワンピースクランクのチャンピオンと言えます!

上はSugino、下はSAKAEです。Suginoは肉抜きの穴の形が単純ですが SAKAEの方は2種類の台形で構成されてます。
凝ってるのですが、やはりイナタイ!
イナタイってここまで来ると欠点とは思えません。武器です!!^ ^

汚いシートポストで失礼します。
22.2のBMX用シートポストですが、アルミ製でここまで長持ちするシートポストは他にはありません。私が当時新品で購入し 歴代のBMXに使って来ました。
何と言っても当時ヤグラを使わないで、しっかりサドルを固定できる22.2のシートポストは珍しく とても心強い相棒でした。ヤグラ部分もサンツアーのXCに通じる質の良いアルミ製でビンテージシートポストでは一番好きです!

とまあ 長々と書いてしまいました。

SAKAEはOEMにあれだけ採用されていたという実績が逆にスペシャル感を失う事になったのかもしれません。SAKAE自体も高級路線ではなく、安定した品質のものを低価格で生産するのがテーマだったのかもしれません。
逆にいうと信頼感と安定感抜群で良心の塊みたいなブランドだったのだと予想します。いや 確信します!
素敵なブランドでしたねー❤️

今後SAKAEのパーツの相場が高騰する事間違いなし!!