サムズバイクのオープン当初からフレーム売りの商品で 現在未だに嫁入りできず売れ残ってる古株さんが3名程居ます!もうサムズバイクの空気を吸い続けて25年、今となってはビンテージと呼ばれる方々です。
一人は未だに組み立てたことのないマングースの’80sの24"クルーザー、それとマウンテンゴートのウィスキータウンレーサー、もう一人は同じくマウンテンゴートのデラックスです!どちらも1989年製と思われます!
ある雑誌の為に組み上げ、その後サムズバイクの奥に完成状態で20年近くぶら下がってたデラックスを下ろしてみました。すごいホコリです!
フレームの左側のチェーンステイに誇らしげに書いてあります。
おっと 軽く磨いたので近くでの画像をやっとお見せできます!
今回 ステムとフォークに伴い、ヘッドセットやその他変更をするかもしれないので、変更前の記録として残しておきます!
この自転車はサムズバイクの当時のスタッフS谷氏の協力のもと 二人で組み上げました。というより 彼の協力がなかったらここまでの仕上がりには至らなかったと思います。S谷氏に感謝です。
街乗りのクルーザーとして組み上げ、ポリッシュ仕上げのパーツを多用する事により、美しいフレームワークをより引き立てようというテーマで仕上げました!
ポリッシュ仕上げの手作業だけで、気の遠くなるような時間を費やしました。
バーエンドは山羊の角をイメージしてあえて装着。シンクロス製はブラックしか存在しなかったので敢えてハンドポリッシュ。グラフトンのリエントリーレバーも分解しアルマイトを剥がしさらにポリッシュ!
上記3点はプロシフト製ですが、一度完全に分解してアルマイトを剥がしてポリッシュしたあと、フレームに合わせてパールホワイトに塗装。サムズバイクステッカーもポリッシュカラーを特別に製作してクリアーの下に貼ってあります!
そしてS谷氏の神業でシートポストにエンブレム!!
これはマウンテンゴートのウィスキータウンレーサーのシートチューブにあるエンブレムから型を起こして、S谷氏独自の製法で製作しました!なのでこのフォークも捨てがたいのですが、今回は一旦オリジナルフォークに戻します。
しかしそれより凄いのは肩の部分をS谷氏が棒ヤスリだけで手作業で削り出し風に整形した事です!冷間鍛造のそれはぼってりしたシェイプでしたが、スッキリしたシルエットにシェイプされました!もちろんポリッシュ仕上げ!!
このやり過ぎてないシェイプのさじ加減が彼のセンスの良さを象徴してます!本当に彼の才能には多々助けられ、長年刺激をもらってきた私です!
細かい部分ですが、
その他説明不要と思いますのでザッと画像を載せます!
このデラックスの上品な塗装は垂涎ものです。上品なパープルのフレアーの輪郭はロウソクの炎のススで描いたという話です!もちろん日本に一台しか当時入荷してません。
こちらは新品ですが、一度撮影の為に東京〜札幌を往復したり、数回展示で貸し出したり、サムズバイクでの保管の悪さ、経年劣化などで傷やシミ、サビなどが出てきてますが、私とS谷氏の思入れの一台で、製作過程の苦労や思い出の詰まった一台です。
サムズバイクでいつでも見れます!と言うより、皆さん散々見飽きてますよねー。^ ^