2014年8月28日木曜日

KLEIN ATTITUDE

KLEINは未だに人気があり、特にTREKに買収される以前のモノに人気が集中してます。特にATTITUDEとさらに高級なADOROITは今でもインパクトある存在です。80年代からMTBの業界に居ましたが、不幸にしてKLEINは所有した事がありませんでした。今回紹介するのはお客様からRoom36のために寄贈して
いただいたATTITUDEです。シンプルな構造のフレームですが、1990年当時にこれだけ画期的なアイデアを盛り込み、後に多大な影響を与えた自転車は他にはないでしょう。

先ずはヘッド周りのO/Hをして、Room36に展示したいと思います。
専用サイズのヘッドチューブです。
当然専用サイズのフォークコラムとシールドベアリング、ダストカバーです。
専用サイズのステム、バーが一体構造のミッションコントロール(MC1)です。

そして 当時高級フレームではお約束の圧入BB。
また角パイプのチェーンステーは当時としてはかなり画期的でした。

ベアリング類を新品に交換し、
まずはこの状態にして、展示します。

このフレームの1990年当時に画期的だった他の部分をザッと紹介します。
今でこそ、シングル化が一般的なので珍しくありませんが、なぜトラックエンド?ととても不思議でした。
内臓ワイヤー。フレーム内にスリーブが通っており、インナーワイヤーだけ内臓する方式です。

また高級なデュポンの塗料を使ったド派手な発色。シルバーや黒ももちろんありましたが、個人的に一番印象的だったのはホワイト/グリーン/ピンクの3色に塗られたATTITUDEでした。当時はあり得ない、カッコ悪いと思ってましたが、今見ると新鮮で一番欲しい色かもです。因みにこのフレームカラーはバックファイヤーという名前だったと記憶してます。

創始者のゲイリークラインさんの色彩センスというよりは、後にSTORKというブランドを立ち上げたストークさんのアドバイスも大きかったようです。

ニュッとトップチューブから 飛び出たシートチューブも スタンドオーバーハイトを考慮した特徴です。

インパクトのある外見とともに 当時ダートブロスのヤナギ(YANS)選手が乗ってますます人気が上昇。フロントサスペンションジオメトリーのPULSにRSタイチの組み合わせで、エリートライダーがリアサスマシン全盛の中を押しのけてリジットフレームで優勝を重ねていた柳原選手の走りとYANSレッドのパルスは衝撃的だった。20年以上前の話でした。